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3月, 2026の投稿を表示しています

給料は「利益」から出るもの?「社長の苦悩」と労働基準法の本当の関係

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先日、SNSで「お給料と利益の関係」についての議論を見かけました。 実は私自身、労働者として働いていた時期もあれば、個人事業主として自分で稼ぐ経験もしてきました。だからこそ、この「利益を出す大変さ」と「お給料をもらう側の気持ち」、両方が痛いほどわかるのです。 今日は、感情論だけではない「お給料と利益の本当の関係」についてのお話です。 「利益から出す」という言葉に隠された違和感 労働者として働いているときは、「時間通りに働けばお給料がもらえるのは当たり前」と思いがちです。私もかつては「お給料が安いなぁ」なんて不満をこぼしながら業務をこなしていた一人でした。 しかし、個人事業主になって気づいたのは、 「稼働した時間 = お金」ではない という厳しい現実です。10時間働いても成果が出なければ収益はゼロ。その経験をすると、経営者が「お給料を捻出するのは大変なんだ」と言いたくなる気持ちも、少しだけ理解できる気がしました。 おそらくSNSでポストした方も「みんなの生活を守るために、必死に利益(全体の売上)を上げているんだ」という責任感から出た言葉だったのかもしれません。今月の必要なお金いくらかかる…なんて考えると心がヒリヒリするものです。 ですが、ここで大切なのは 「経営の大変さ」と「支払いの義務」は別物 であるということです。 お給料は「ご褒美」ではなく「経費」 会計のルールでは、お給料は「利益」から出すものではありません。計算の順番はこうなっています。 売上 (お客さんからもらったお金) 費用 (材料代、家賃、 ★スタッフへのお給料★ など) 利益 (売上から費用をすべて引いた「残り」) つまり、お給料は利益が出る前に支払われるべき「費用」です。売り上げからお給料を引いたあとに残るのが利益。順番が逆なのです。 SNS投稿にあったような「利益から出している」という言葉は、本来支払うべき代金を、あたかも自分の持ち出しで「恵んであげている」ように聞こえてしまうため、多くの反発を招いてしまう恐れがあります。 法律が守ってくれる「お給料」の絶対ルール たとえ経営がどれほど苦しくても、これだけは絶対に守らなければならない法律があります。それが 労働基準法第24条 です。 労働基準法第24条(賃...

業務の属人化は会社を滅ぼす|開業20年でレセプト担当が1人だけだった職場の実態

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  「クリニックの売却も視野に入れている」 退職後、院長からそう聞いたとき、私はすぐに思いました。それは無理だろう、と。なぜなら、その職場では開業から20年以上経っても、レセプト業務ができるスタッフが1人しかいなかったからです。 開業20年以上、レセプト担当は1人だけ そのクリニックには開業当初からいるベテランの事務スタッフがいました。若い頃は可愛らしい雰囲気だったそうですが、私が復帰したときにはすっかりお局タイプに変化していました。後輩スタッフにきつい物言いをし、不機嫌なオーラを纏って仕事していました。誰も逆らえない存在でした。 そのスタッフはかつて妊娠・出産で退職していましたが、院長のたっての願いで復帰。子供がいて大変だからという理由で、出勤時間が8時40分でよいことになっていました。他の事務スタッフは8時半前から準備しているのに、そのスタッフだけ特別扱いです。 それから20年以上が経ちました。子供はもうとっくに大きくなっているのに、出勤時間の特別扱いはそのまま。他のスタッフが不満を抱くのも当然です。 そして問題の核心は、開業から20年以上経っているにもかかわらず、レセプト業務ができるスタッフがその人1人しかいないことでした。他のスタッフに教えていないのです。 院長もえこひいきしていた 院長への塩対応も目立ちましたが、院長はそのスタッフに注意できないタイプでした。そのスタッフがトリプルミスを犯したときも笑って済ませていたのに、後輩スタッフがミスをしたときは鬼の首を取ったように怒鳴る。このえこひいきが職場全体の雰囲気を悪くしていました。 なぜ院長がそのスタッフに強く言えないのか。理由は明白です。そのスタッフがいなければレセプト業務が回らないからです。これが業務の属人化が引き起こす、経営者側のリスクです。 業務の属人化とは何か 業務の属人化とは、特定の人しかその業務のやり方を把握していない状態のことです。いわゆる「ブラックボックス化」で、その人が休んだり退職したりすると業務が完全に止まってしまいます。 私は社労士の方の動画やコンテンツを見ていたので知っていましたが、属人化は会社が絶対にやってはいけないこととして、どのチャンネルでも必ず挙げられていました。 業務の属人化が引き起こすリスク 属人化が...

一見いい人が一番厄介だった話|人と人の仲を悪くするスタッフの見極め方

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  見学のときから「この人がいるなら、ここで働きたい」と思わせてくれた先輩がいました。仕事ができて、教え方が丁寧で、親切で。でも2日目に違和感を覚えました。 一見いい人が、職場で一番厄介だったという話です。 見学で惹かれた、仕事のできる先輩 その先輩は本当によく仕事ができて、教え方も上手でした。見学のときにその姿を見て、「こんなスタッフがいるなら、ここで働きたい」と思い、入社を決めました。 実際に働き始めても、最初は丁寧に仕事を教えてくれました。親切で、頼りになる先輩でした。 2日目に感じた違和感 ところが入社2日目、その先輩が院長の悪口や、今まで辞めていったスタッフがなぜ辞めたのかを、おもしろおかしく話し始めました。 新入りの私に、いきなりこんな話をする必要があるのかと違和感を覚えました。でも当時はまだ「そういう人なのかな」と流していました。 普段は優しいのに、突然きつくなる しばらく働くうちに、先輩の感情の波が見えてきました。院長への不満が多く、普段はとても優しいのに、突然きつい言葉を投げかけることがありました。 また、他の人から指示を出されることを極端に嫌い、何か言われると不愉快になるタイプでした。私に自分のやり方で仕事を教えてくれるのですが、他のスタッフが別のやり方を教えると「あの人はいつも余計なことをする」とイライラしていました。 パワハラタイプには擦り寄り、私には文句を言う 職場には他部署にパワハラ気質のスタッフがいました。先輩はその人のことをよく私に文句を言っていました。ところがそのスタッフが来ると、態度が一変。自分から話しかけに行き、仕事を教えてもらったり、愛想よく振る舞うのです。 そしてそのスタッフが帰ると、また私のところに戻って文句を言う。 あれだけ文句を言っていた相手に、来た途端に自分から擦り寄っていく。その姿を見たとき、「この人、怪しいな」とはっきり思いました。強い人には従い、自分より立場の弱い人には本音を吐き出す。典型的なパターンでした。 配慮したつもりが、私のせいにされた 直属の先輩と他部署のスタッフのやり方が違うことで、裏で揉めているのを見ていた私は、院長に相談して仕事のやり方を一本化してもらいました。先輩が怒っていたので、揉めないよう配慮したつもりでした。...

「退職する人にはあげられない」は違法|退職時に有給消化を拒否された話

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  「有給は1年勤務することを見越してあげるものだから、退職する人には消化させられない」 これ、違法です。 事務スタッフからそう言われたとき、私は「しっかりした根拠があるのだろう」と思い、おかしいと感じながらも有給を消化せずに退職しました。でもそれは間違いでした。あのまま知らなければ、30万弱のお金が水の泡になるところでした。 10年勤めた病院を辞めることにした ちょうどコロナが広まり始めた頃、病院はピリピリした雰囲気に包まれ慌ただしくなっていました。仕事のストレスが限界に達した私は、10年勤めた病院を辞めることを決めました。 3月に「5月に退職したい」と伝え、4月に付与される有給20日も消化したいと相談しました。するとこう言われました。 「有給は1年勤務することを見越してあげるものだから、4月付与分は消化させられない」 事務スタッフが言っていることだから根拠があるのだろうと思い、私はそのまま有給を消化せずに退職しました。 後日、退職したスタッフからの連絡で気づいた 退職後、私の後に退職を決めた別のスタッフから連絡が来ました。「新規付与分の有給消化できましたか?」と聞かれ、消化させてもらえなかったと伝えると、「それ、違法なんですよね」と言われました。 やっぱりおかしかったんだと思い、労基に相談しました。答えははっきりしていました。 有給付与日に在籍していた場合、有給は20日もらうことができ、消化することができる。 退職するかどうかは関係ありません。 そもそも有給は、以下の2つの条件を満たした場合に付与されます。 入社から6ヶ月以上継続勤務していること 契約上の出勤日のうち8割以上出勤していること 2年目以降も、前年度の出勤率が8割以上であれば継続して付与されます。つまり有給の付与は「これからも勤務し続けるかどうか」とは関係がありません。退職するかどうかに関わらず、条件を満たして付与された有給は労働者の権利として存在しているのです。 担当者ではなく本部の人事担当に相談した ネットで調べると「もらえる」「もらえない」の両方の意見が見られ、混乱しました。でも労基に相談したことではっきりした結論が出ました。 私は担当した事務スタッフに直接話をすると揉めてしまうと判断し、本部の人事担当・有給処理に詳しい方に連...

「実働7時間だから残業代は払わなくていい」は間違い!8時間超えなくても残業代はもらえる

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  「うちは実働7時間だから、残業代は払わなくていい」 これ、間違いです。 4つの病院を束ねる医療法人の事務長でさえ、こう言い切りました。でも法律は違います。今回は、法定内残業と法定外残業の違いを知らない会社での実体験を書きます。 面談では聞いていなかった「暗黙のルール」 その会社の面談では、「8時ちょっと前にフロアに降りればいい」と言われていました。だから2日目も同じ時間に出勤しました。するとフロアではすでに全員が準備を終えていて、スタッフから「新人が一番遅く来ている」という目で見られました。冷たい態度でした。 実態は7時40分から準備を始めるのが「当たり前」になっていたのです。面談では一切そんな話はありませんでした。契約上の始業時間は8時。それより20分早く働かせておいて、残業代は払わない。これは立派な労働基準法違反です。 法定内残業と法定外残業、何が違うのか ここで整理しておきます。 労働基準法では、1日の法定労働時間は8時間と定められています。この8時間を超えた残業が「法定外残業」で、 25%以上の割増賃金 を支払う義務があります。 一方、会社が独自に「実働7時間」と定めている場合、7時間を超えて8時間未満の残業は「法定内残業」と呼ばれます。この場合、割増は不要ですが、 通常の賃金は支払わなければなりません。 つまり「実働7時間の会社だから残業代ゼロでいい」は完全な間違いなのです。 事務長の返答は「どうぞ」だった 私は以前、別の会社で退職時に有給消化をさせてもらえなかった経験から、自分の労働条件について詳しく調べるようになっていました。疑問があればすぐに労基に電話相談するようにもなっていました。 ひとつコツをお伝えすると、労基の電話窓口は担当者によって知識の差があります。 「詳しい方にお願いします」と一言伝えるだけで、より的確なアドバイスをもらえます。 事務長に残業代の支払いを求めると、「うちは実働7時間だから」と言い切られました。そこで「労基に相談してみます」と伝えると、返ってきた言葉は「どうぞ」でした。法律を知らないからこその強気だったのだと思います。 内容証明を理事長宛に送った理由 労基に相談したところ、「残業をさせること自体は問題ないが、残業代を払わないことは違法なので、...

歓迎会より仕事中に優しくして|20年以上働いてわかった本当に良い職場の条件

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転職を繰り返してきた私が、ずっと思っていることがあります。 歓迎会より、仕事中に優しくしてほしい。 これだけです。たったこれだけのことが、どれだけ難しいのかと思い知らされてきました。 仕事をしにきているのに、なぜ飲み会で仲を深めようとするのか 私は仕事中に協力して助け合って、無事に業務を終わらせたいタイプです。それが仕事の基本だと思っています。 でも現実は違う職場が多かった。仕事中は無愛想、話しかけても無視、話しかけるなオーラ全開。そんな態度の人が「歓迎会しましょう」と言ってくれても、正直全然嬉しくないんですよね。 新人って、覚えることだらけです。物品の場所、業務の流れ、顧客への対応、職場のルール。右も左もわからない状態で必死に頑張っている。その状況を理解して、優しく見守る態度が必要なはずです。 でも、そういう態度のあり方を考えるよりも、とりあえず飲み会・歓迎会でなんとかしようとする管理職が多い。心が全然開いていない状態で飲み会に連れて行かれても、消耗するだけです。 仕事中にきつい人ほど、心が疲弊している 転職を重ねてきて気づいたことがあります。普段からスタッフの悪口が多い人、他人を見下す発言が多い人って、心が疲弊しているんですよね。 実際に、結婚した途端に手のひらを返したように優しくなったスタッフもいました。それまでのきつい態度はなんだったのか。プライベートが充実したら職場でも穏やかになれる。逆に言えば、仕事中のきつい態度は、その人自身の内側の問題だということです。 本当に充実していて、仕事にも前向きな人は、声を荒げて怒鳴ったり、人のミスを鬼の首を取ったように指摘したりしません。常に穏やかで、声をかけやすくて、聞けば教えてくれて、一緒に考えてくれる。 20年以上働いてきて、そういう上司や先輩に出会えた数は、五本の指に収まってしまいます。それだけ貴重な存在なんです。 本当に良い上司がいる職場は、雰囲気が全然違う キャリアの中で一度、部署異動でそういう上司と先輩と働いた時期がありました。 その職場では、新人さんが伸び伸び働いていました。常に笑いが絶えない、優しい雰囲気。緊急呼び出しがあるくらい大変な職場だったのに、職場に行きたくないと思ったことが一度もありませんでした。みんな仲良く、助け合いながら働いて...

面談で「前残業代は払わない」と言われた会社に就職した結果|直感を信じなかった私の失敗談

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転職活動をしていると、面談の雰囲気ってすごく大事ですよね。どんなに条件が良くても、なんとなく嫌な感じがする面談ってあるし、逆に「ここ、いいかも」とワクワクする面談もある。 でも私は一度、その「いいかも」という感覚に完全に騙されました。 いや、正確に言うと。 違和感に気づいていたのに、目を瞑って入社してしまった のです。 面談でいきなり言われた衝撃の一言 その会社の面談は、とても和やかな雰囲気でした。対応してくれたスタッフも主任さんも感じが良く、「この人たちと働けるなら楽しそうだな」と思ったのを覚えています。 私は医療系の仕事をしています。医療の現場では、9時診療開始であれば9時に出勤することはあり得ません。診療前の準備があるからです。器具の準備、患者さんのカルテ確認、環境整備……最低でも15〜20分前には動き始めないと間に合わない。これは医療の現場では当たり前のことです。 その面談の中で、主任さんがさらっとこう言いました。 「前残業代は払わないんですよね」 ……え? 思わず固まりました。でもその場の空気は和やかなまま。まるで当然のことを言うように、サラッと。 これ、違法です。労働した時間に対して賃金を払わないのは、労働基準法違反です。しかも面談という公式の場で堂々と言ってしまうあたり、会社として「それが普通」だと思っている証拠でもあります。 それでも入社してしまった理由 転職活動をしていると、人間関係の悩みって本当に大きいんですよね。条件が良くても人間関係がひどくて辞めた経験がある人は、次こそは人間関係を重視したいと思うはず。私もそうでした。 面談で感じた「この人たちは良さそう」という印象が、違法発言への違和感を上回ってしまった。「多少のことには目を瞑っても、人間関係が良ければ働きやすいんじゃないか」と自分に言い聞かせて、入社を決めてしまったのです。 今思えば、これが完全な間違いでした。 「ホワイト企業を目指す」と言っていた院長 面談では院長も出てきて、スライドを使いながら会社の理念を説明してくれました。その中に「ホワイト企業を目指す」という言葉があったのを、今でも鮮明に覚えています。 でも同じ面談の場で、主任は「前残業代は払わない」と言っている。 院長の理念と、現場の実態が、面談の時点で...

労基申告で有給・残業代・休業手当を全額取り戻した結果報告|泣き寝入りしないために

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  前回の記事では、労基への申告前に準備したことや、窓口での流れについて書きました。今回はいよいよ結果と、この経験を通じて感じたことをお伝えします。 是正勧告が入り、全額取り戻せた 調査の結果、会社側に是正勧告が出されました。そして最終的に、以下の3つをすべて受け取ることができました。 有給の消化 割り増し残業代 社長都合の休みに対する休業手当 「申告します」という一言と、証拠・根拠の準備。この2つが結果に直結したと思っています。 20年間、泣き寝入りしてきたスタッフたちのこと この会社の他のスタッフたちは、20年間にわたって割り増し残業代も有給も休業手当も受け取れずにいました。なぜ誰も声を上げなかったのか。おそらく「今の環境から出て、うまくやっていけるだろうか」という不安があったからだと思います。その気持ちは、痛いほどわかります。 一人で戦うのは本当に孤独で、精神的にも辛かった。私は辞めることを決意していたので、社長と揉めるのは避けられないという覚悟で臨みましたが、それでもストレスは相当なものでした。 でも、どちらの道が自分にとって本当にいいのか、しっかり考えてほしいと思います。泣き寝入りの20年と、怖くても一歩踏み出した先にある未来。どちらを選ぶかは、自分だけが決められることです。 有給は「もらうもの」じゃない この経験を通じて、驚いたことがあります。職場のスタッフのほとんどが、自分の有給が何日あるか知らなかったのです。有給がどう処理されているかも把握していませんでした。 有給は、会社からもらうものではありません。労働者の権利として、法律で発生するものです。 自分の労働条件を他人任せにしないこと。それだけで、搾取される可能性はぐっと下がります。難しいことではありません。自分の雇用契約書、就労規則をを読み、有給日数を把握し、おかしいと思ったら調べる。それだけでいいんです。 あなたの権利は、あなた自身が守れます。 最初から読む 転職先で感じた違和感|知り合いの会社だから安心と思ったのに この体験談の最初から読む。知り合いの社長の会社に入社して感じた違和感とは。 あわせて読みたい 「退職する人にはあげられ...

労基に申告した体験談|相談ではなく申告と言わないといけない理由と準備したもの

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  前回の記事では、「有給は3年後」という発言や、職場で重なっていた労働基準法違反の実態について書きました。今回は、退職を決意してから実際に労基(労働基準監督署)に申告するまでの流れを書きます。 退職を告げたら「もう来なくていい」 労基違反の指摘、物品を壊された件の報告、そして度重なる社長との揉め事。もう限界だと感じた私は、退職を申し出ました。すると社長から即座に「もう来なくていい」と言われ、あっさりと契約解除の話を切り出されました。 辞める覚悟は決めていました。それでも、一人でここまで戦ってきた精神的なストレスは相当なものでした。 「申告します」と言わないと意味がない YouTubeで調べていたとき、大事なことを知りました。労基署に行くとき、 「相談したい」と言うと相談員との会話で終わってしまうことがある 。「申告します」と言わないと、労働基準監督官に繋いでもらえないケースがあるというのです。 監督官への申告は労働者の権利です。「相談」ではなく「申告」。この一言の違いが、結果を大きく変えることがあります。 申告前に準備したもの 証拠がないと難しいと思ったので、以下のものを準備して持参しました。 割り増し残業代が支払われていない出勤簿と給与明細 社長都合の休みが何日あったかの記録 それぞれが労働基準法のどの条文に違反するか(自分でネットで調べてメモしたもの) 特に「どの法律に違反するか」を自分で調べてまとめておいたことで、窓口での話がスムーズに進みました。感情的な訴えではなく、事実と根拠を整理して持っていくことが大切だと感じました。 窓口で「申告します」と伝えた結果 「申告します」とはっきり伝えたところ、相談員から比較的スムーズに監督官に繋いでもらうことができました。監督官はとても親身になって話を聞いてくれて、こちらが証拠と根拠を持参していたこともあり、話が早かった印象です。 「担当監督官が決まり次第ご連絡します」と言われ、数日後に担当者から連絡が来て、会社への調査が入ることになりました。 次の記事では、調査後の結果と、この経験を通じて感じたことを書きます。 あわせて読みたい 労基申告で有給・残業代・休業手当を全額取り戻した結果報告|泣き寝入りしないために ...

有給は3年後と言われた体験談|雇用契約書に法定に準ずると書いてあるのに

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前回の記事では、入社直後に感じた違和感について書きました。今回はいよいよ問題の核心、「有給は3年後」という発言と、この会社の実態について書きます。 半年後、有給を申請したら… 入社から半年が経ちました。労働基準法では、入社から6ヶ月継続勤務し、出勤率が8割以上であれば、10日間の有給休暇が発生します。私の雇用契約書にも「有給は法定に準ずる」とはっきり書いてありました。 そこで社長に有給消化について伝えたところ、返ってきた言葉が衝撃的でした。 「うちは3年後からだ」 契約書に「法定に準ずる」と書いてある。法定では半年後から発生する。それなのに「3年後」とはどういうことなのか。 「なあなあで始めた会社だから」 さらに社長はこう続けました。「なあなあで始めた会社だから就業規則もないし、有給を消化させるシステムもない」と。 就業規則がない。有給のシステムがない。常時10人以上の労働者がいる事業場では就業規則の作成・届出は義務です。それがないこと自体がすでに問題ですし、有給を取らせないこともまた労働基準法違反にあたります。 「なあなあで始めた」は、法律を無視していい理由にはなりません。 他にも重なっていた問題たち 有給の問題だけではありませんでした。割り増し残業代が支払われていない。社長都合で急に休みにされても休業手当が出ない。これらも労働基準法に違反する行為です。 さらに、仕事で使う物品が壊されるという出来事も起きました。社長に報告しましたが、何もしてもらえませんでした。 問題を社長にメッセージで報告・相談していたところ、「メッセージでのやり取りはしないほうがいい」と言われました。直接話す時間もなく、職場内で話せる内容でもないのに、です。そのとき「臭いものには蓋、面倒臭いことには関わりたくないんだな」と直感しました。 次の記事では、退職を決意してから労基に申告するまでの準備について書きます。 あわせて読みたい 労基に申告した体験談|相談ではなく申告と言わないといけない理由と準備したもの 「相談したい」では終わってしまう。「申告します」の一言と、持参した証拠について書きます。 あわせて読みたい 法定内残業でも残業代は出る|「実...

転職先で感じた違和感|知り合いの会社だから安心と思ったのに

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転職を何度も経験してきた私ですが、今回書くのはその中でも特に印象深い職場の話です。「知り合いの社長だから安心」と思って入った会社で、入社直後から感じた違和感について書きます。 その会社との出会い その職場は、私が若い頃にアルバイトをしていた会社でした。当時は週2回・2時間程度の軽い仕事で、社長の印象も悪くなく、楽しく働いていた記憶がありました。 しばらく経って私が別の会社に正社員として就職し、その職場を離れてから連絡は取っていなかったのですが、ある日、「スタッフが一人辞めたので、また働いてもらえないか」と連絡が来たのです。 当時の私は前の会社でのストレスや人間関係のトラブルから転職を考えていたタイミングでした。「知ってる社長だし、バイト時代も悪くなかったし、ここなら安心かな」と思い、入社を決めました。 入社してすぐ感じた「嫌な予感」 入社して間もなく、「この人、やばいかも」と感じるスタッフがいました。古くからいて、社長と非常に仲が良く、そのスタッフの旦那さんと社長が知り合いという間柄でした。 表立って私に意地悪をしてくるわけではありませんでした。でも、じわじわと職場の雰囲気が重くなっていくのを感じていました。 バイト時代に感じていた「ここは居心地がいい」という感覚は、パートとして入ってみると少しずつ違って見えてきました。知っているからこそ安心していた分、その落差はなかなかしんどいものがありました。 次の記事では、実際に起きたトラブルと、あの「有給は3年後」発言について書きます。 あわせて読みたい 有給は3年後と言われた体験談|雇用契約書に法定に準ずると書いてあるのに 入社半年後に有給を申請したら「うちは3年後から」と言われた実体験。法律違反の実態を書きます。 あわせて読みたい 面談で「前残業代は払わない」と言われた会社に就職した結果 面談での違和感を無視して入社したら1ヶ月で退職することに。法律違反する会社の実態を書きます。 あわせて読みたい 歓迎会より仕事中に優しくして|20年以上働いてわかった本当に良い職場の条件 歓迎会より仕事中に優しくしてほしい。本当に良い上司は20...

楽天モバイルのオンラインSIMで仕事用LINEを作る方法|月1,078円で職場の人間関係をスッキリ断ち切る

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仕事用にLINEのアカウントを別に作りたいけど、どうすればいいか悩んでいませんか? 私は楽天モバイルのオンラインSIMを契約して仕事用のLINEアカウントを作っています。これが本当に便利で、同じ状況で悩んでいる方にぜひおすすめしたくて記事にしました。 オンラインSIMってなに? オンラインSIMとは、物理的なSIMカードを郵送してもらうのではなく、スマホに直接ダウンロードして使えるSIMのことです。 申し込みから開通まで全部オンラインで完結するので、店舗に行く必要がありません。しかも申し込んだその日にすぐ使えるのが最大のメリットです。 仕事用LINEを作るのに楽天モバイルがおすすめな理由 ① 申し込みが簡単・すぐ使える オンラインSIMなので店舗に行かずスマホだけで手続きが完結します。申し込んでからすぐに新しい電話番号が使えるようになるので、仕事用LINEをその日のうちに作れます。 ② 年齢認証ができる 楽天モバイルのSIMで年齢認証をすると、LINEのID検索機能が使えるようになります。ID検索ができると相手のIDを直接入力して友達追加できるので、仕事上の連絡先管理がとても便利です。 ただし、ID検索で友達追加できるようになるまで少し時間がかかる場合があります。私の場合は契約後、楽天モバイルからの郵送物がポストに投函されたタイミングでID検索が使えるようになりました。同じ状況の方はもう少し待ってみてください。 ③ 使い方が自由自在 仕事が変わったり、その番号が不要になったらLINEのアカウントを削除して新しく作り直すだけでOKです。SIMを解約する必要もありません。同じ楽天モバイルのSIMを使いながら、職場が変わるたびに新しいアカウントをリセットできるので無駄がないですよね。 ④ 月1,078円程度でコスパ最強 仕事用LINEだけなら3GB以内に収まるので月1,078円程度と激安です!しかも楽天モバイルは使ったデータ量によって料金が変わる仕組みなので、使わなければ使わないほど安くなります。 楽天モバイルは2回線使えるから安心 楽天モバイルは楽天独自回線とau回線の2つが使えます。楽天の電波が届きにくいエリアでも自動的にau回線に切り替わるので、電波が不安定になりにくいんです。2つのキャリアの回線が使えるというのは他のキャリアにはない楽天モバイルならではの強みですよ...

職場で個人LINEを教えてはいけない理由【実体験あり】|転職経験者が解説

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職場でLINEを交換するのが当たり前になってきていますよね。でも私は職場の人には個人LINEを教えないようにしています。 なぜかというと、ちょっとゾッとするような体験をしたからなんです。この記事では実体験をもとに、職場で個人LINEを教えることの危険性と具体的な解決策をご紹介します。 職場のLINEが危険だと気づいたきっかけ ある日、職場の同僚Aさんが私にスマホを見せてきました。 「BさんってLINEでこんな写真送ってくるんだよ~、糖尿病なのに甘いもの食べてるの笑えるよね」 AさんとBさんは普段からとても仲良さそうにしていたんです。それなのにAさんはBさんのトーク内容を私に見せて、しかも個人情報である病気のことまで笑いながら話していて。 正直、ゾッとしました。 職場のLINEが危険な3つの理由 ① トーク内容を他の人に見せる人がいる どんなに仲が良くても、自分のいないところで自分のトーク内容を誰かに見せられている可能性があります。 個人LINEのやり取りは両者の間で信頼して行っているわけですから、勝手に部外者にトーク内容を見られるのは気持ちのいいものではありませんよね。 また、人の噂話や悪口などを誰かに送ることも危険なので絶対にやめましょう。「こんなLINE送ってきたよ」といって悪気なく他人に見せる人は結構います。 個人情報漏洩に厳しいはずの管理職という立場の人であっても、認識不足なのか自分に送ってきたトーク内容を他の社員に見せるという行動をする人がいましたので注意してください。 ②職場だけの繋がりなのに仕事以外の連絡をしてくる人がいる 寂しいのか、暇なのか、仲間意識が強いのか、仕事に限定された繋がりなのに個人的な内容の連絡を仕事外にしてくる人もいました。 仕事とプライベートをしっかり分けている者にとってはとても迷惑です。 ③ブロックしても相手のリストに残り続ける 自分がブロックしても、相手が削除しない限り向こうのリストには自分が残り続けます。退職後も相手のスマホに自分の情報が残っていると思うと、なんだかゾワッとしませんか? 気分によって気楽にアイコンを変えたい!好きな推しのアイコンにしたい!ということがしづらくなります。 ④転職するたびにしがらみが増えていく 私は転職を何度も経験しています。職場が変わるたびに個人LINEを教えていたら、それだけで人間関係のしがらみ...